バッド・カンパニー
バッド・カンパニー(Bad Company)は、1973年にイギリスで結成されたロックバンド。元フリーのポール・ロジャースとサイモン・カーク、元モット・ザ・フープルのミック・ラルフス、元キング・クリムゾンのボズ・バレルによって結成され、アメリカを活動の拠点とし活躍した。1974年のデビューから1982年までに6枚のアルバムを発表し、その多くがアメリカでプラチナム・セールスを記録するという成功を収めた。1982年にポール・ロジャースが脱退してからは、メンバー・チェンジを繰り返しながら、活動を続けていた。
1974年、彼らはレッド・ツェッペリンが設立したレコード会社「スワン・ソング」(本国=英国でのリリースはフリー時代の流れから「アイランド」)からデビュー・アルバム『バッド・カンパニー』を発表する。先行シングル「キャント・ゲット・イナフ」は全米5位、全英15位のヒットとなり、アルバムは全米1位、全英3位を獲得。売り上げはアメリカだけで500万枚、全世界で1200万枚を超える大ヒットとなった。
1975年には2ndアルバム『ストレート・シューター』を発表し、米英ともに3位を獲得するヒット作となり、アメリカでは200万枚を売り上げた。本作からは「フィール・ライク・メイキン・ラヴ」が全米10位、全英20位とヒットしている。また、本作の発表にあわせて、1975年3月3日には日本武道館にて、最初で最後の来日公演が行われた。
1976年には3rdアルバム『ラン・ウィズ・ザ・パック』を発表。全米5位、全英4位を獲得し、アメリカでは100万枚を売り上げている。
ここまでバッド・カンパニーは順調にヒットを飛ばしてきたが、1977年に発表した4thアルバム『バーニン・スカイ』は、当時のパンクブームに押されてか、全米15位、全英17位とやや伸び悩み、アメリカでのアルバム・セールスも50万枚にとどまった。デビュー以来ほぼ休みなく活動していたバンドは、ここでいったん活動休止している。
1979年には、前作から2年ぶりの5thアルバム『デソレーション・エンジェル』を発表。よりアメリカナイズされた作風が受けて、先行シングル「ロックンロール・ファンタジー」がアメリカでミリオンセラーを記録し、アルバムも全米3位、全英10位とヒットし、アメリカでは200万枚を売り上げた。しかしバンドは、ここでその流れを断ち切るかのように、再び活動を休止している。
そして1982年には前作から3年ぶりに6thアルバム『ラフ・ダイアモンド』を発表。しかしこの頃になるとメンバー間の人間関係は非常に悪化しており、アルバム自体もやや散漫な出来となり、全米26位、全英15位とヒットには至らなかった。結局ポール・ロジャースは本作をもって、バッド・カンパニーを脱退。オリジナル・メンバーの作品としてはこれが最後の作品となった。バッド・カンパニーとしての活動はここでひとまず休止した。一般的にバッド・カンパニーというと、ここまでの時期を指すことが多い。
ポールはソロ活動の後、ジミー・ペイジとザ・ファームを結成し、他メンバーは、1986年に元テッド・ニュージェント・バンドのブライアン・ハウをボーカリストとして加えてバッド・カンパニーとして再始動する。この新生バッド・カンパニーは途中でボズ・バレルが脱退したものの(フォリナーからリック・ウィルスが加入)、ポール在籍時とはうってかわって、ボン・ジョヴィやフォリナーのようなアリーナロックに近いものに様変わりしてしまった。
その後ブライアン・ハウに変わって、無名の新人であるロバート・ハートを新たにボーカリストとして起用。ロバート・ハートの声はポール・ロジャースを彷彿とさせたが、サウンドはやはりブライアン・ハウ在籍時のようなアメリカン・サウンドを引き継いだものだった。
さらに1999年、ロバート・ハートを解雇し彼らは急遽オリジナル・メンバーにて再結成を果たす。そしてオリジナルメンバーとしては17年ぶりに新曲も収録したベスト盤を発表し、北米ツアーを行った。しかし早くもミック・ラルフスとボズ・バレルが脱退。オリジナルメンバーはポールとカークの二人になりながらも、96年加入のデイヴ・コールウェル(g)とポールのソロバンドで活躍していたジャズ・ロクリー(b)と共に2001年からツアーを行い、ライヴ盤とそのDVDを発表した。ポールはこのまま再びバッド・カンパニーとしての活動を活性化させていく可能性も示唆していたが、その後はソロ・アーティストとしてツアーを行うなどして、バッド・カンパニーとしての活動は2002年以降停止している。
2005年、ポールはクイーンとコラボレートし、ツアーで「キャント・ゲット・イナフ」などバッド・カンパニーの代表曲も数曲披露した。以降もポールはクイーンとのコラボレートを続けながら、並行してソロ活動を精力的に行っている。加えて2006年にオリジナルメンバーのボズ・バレルが亡くなったこともあり、バッド・カンパニーとしての活動再開の可能性は低いという。
2006年にはオリジナルメンバーのバンド初となるライヴ盤『ライヴ・イン・アルバカーキ76』が発売される。これはミック・ラルフスの秘蔵テープを音源化したものだったが、ポール・ロジャースのマネージメントからクレームがつき、発売と同時に廃盤、回収されてしまったため、現在高値で取引されている。 また、2007年にはポール・ロジャース在籍時の初期6作品が、日本限定で紙ジャケにて再発され、全作品がオリコンチャート入りするほどの売り上げを記録した。……
(Wikipedia: バッド・カンパニー)