セックス・ピストルズ
セックス・ピストルズ (Sex Pistols) は、イギリスのパンク・ロックバンドである。クラッシュらとともにパンクロックムーブメントを代表するバンドの1つである。
1970年代のロックミュージックシーンは、プログレッシブ・ロックなどに代表される演奏テクニックや理論を重視する音楽に支配されていた。 その姿勢に対しての不満が頂点に達した頃、ロンドンのキングスロードでヴィヴィアン・ウエストウッドデザインの服を売る小さなブティック『SEX』を経営していたマルコム・マクラレンが、『SEX』に出入りしていたスティーヴ・ジョーンズ(ギター)、ポール・クック(ドラムス)、ジョニー・ロットン(ボーカル)と、ブティックの従業員であったグレン・マトロック(ベース)の4人を反社会的なロックバンドとして結成させた。というポップス界の伝説もあるが、実際はポールとスティーブなどの何人かがすでにバンドを結成しており、グレンがマルコムの店で働いていたためにマルコムと関係するようになった。
マルコム・マクラレンはアメリカで末期ニューヨーク・ドールズのマネージャーを務めるなど、ニューヨーク・パンクのムーブメントに触れており、パンク・ロックをイギリスで流行させようと目論んでいた。
テクニックや音楽理論を必要としないシンプルで攻撃的な演奏、大手音楽レーベルや政府、ロイヤルファミリーまでを標的にした歌詞、古くなって破れた洋服を安全ピンで留めるファッション(当時はアンチ・ファッションとしていたが、後にそれがファッションとして形づけられた)、短くカットされツンツンに立てられたヘア・スタイル、TVや雑誌のインタビューではSHIT,FUCKを連発する人を馬鹿にしたような態度など、このバンドの権力や体制に反抗的な態度は、不満を抱えた労働者階級の若者たちを次々と駆り立てる結果となり、ついにイギリスでは放送禁止令まで受けてしまうが、彼らは世界中の若者たちにとっては反抗を肯定してくれる存在だった。
同時に保守的思想の愛国主義者からはその言動や楽曲、ファッションまでが敵視され演奏会場の提供拒否や排斥運動が起こる事態となった。 彼らに対する拒否反応は最終的にはメンバーが右翼の暴漢に襲われて重傷を負うまでに高まった。MI5(英国機密情報局)本部のテロリスト・諜報部員などの監視を行う部署には、『1977年コンテンポラリーミュージック破壊活動分子』と云うタイトルの付いた膨大な量の資料の入ったファイルがあり、中の書類は、全てセックスピストルズに関するものだったと元MI5部員の証言もある。しかし彼らは完全な左派ではなく、Bodiesの楽曲では、イギリスの保守ソングのランキング10位中にランクインされている。……
(Wikipedia: セックス・ピストルズ)