ウルトラヴォックス
ウルトラヴォックス(Ultravox)とは、1975年にロンドンで結成されたイギリスのロックグループである。
グループ結成者の一人であるジョン・フォックス(John Foxx)が在籍した時期(1975年-1978年)は、ニューウェーブのさきがけとして活躍した。初期のグループ名である"Ultravox!"の"!"はドイツの音楽グループ"Neu!"を真似たものであり、サウンド的にはジャーマン・ニューウェーブ/テクノの影響が大きい("Systems of Romance"の頃より"!"が省略された)。ブライアン・イーノ(Brian Eno)[1stアルバム]やスティーヴ・リリーホワイト(Steve Lilywhite)[1st,2ndアルバム]、コニー・プランク(Conny Plank)[3rdアルバム]と次々に著名な人物をプロデューサーに迎えた。しかし、ジョン・フォックスはソロ活動を希望しグループ活動に飽きたという理由で、三枚目のアルバムを制作した後にグループを脱退した。
ジョン・フォックス脱退後はビリー・カーリーの友人でもあったことから、新しいヴォーカル担当としてヴィサージのメンバーであったミッジ・ユーロ(Midge Ure)が加入することとなった。前のアルバムと同じくコニー・プランクのプロデュースのもと、アルバム『ヴィエナ』を1980年にリリースした。このアルバムはジョン・フォックス時代と比較するとサウンドの方向性を変えたためセールス的にも大成功をおさめた。その音はシンセサイザーやシーケンサーのサウンドを強調したテクノ/エレクトリック・ポップブームが生み出した傑作としてロックの歴史に残ることとなり、それまでパンクロックに夢中だった世界中の若者たちをシンセサイザーの虜に変えてしまった。ちなみに、日本にはサントリーのCMにアルバム収録曲である"New Europeans"が使われたりするなどして知られるようになり、またYMO等の曲にも影響を与えたとされる。 次のアルバムである『エデンの嵐』はプロデューサーとして同様にコニー・プランクを迎え、さらにドイツ・ケルンにあるプランクのスタジオで録音された。そのアルバムは1982年にリリースされたが、前作以上の売れ行きとなった。
しかし、シンセサイザーの音を強調したテクノポップ路線という方向性はそれ以降徐々に失われることとなった。『カルテット』ではビートルズのプロデューサーとして知られるジョージ・マーティンを迎えて作成され、よりセールス的に有利となるポップス路線が強調された。 そして、相次ぐメンバー脱退により"U-Vox"リリース後に一時解散してしまう。それまでグループの看板であったミッジ・ユーロがソロとして活動するために脱退してしまったからである。
その後、唯一のオリジナルメンバーであるビリー・カーリー(Billy Currie)個人のプロジェクトとして再結成し、現在まで三枚のアルバムの発表しているが、評価としてはミッジ・ユーロのいた時期には及んでいない。……
(Wikipedia: ウルトラヴォックス)